子どもがスポーツ中に腰の痛みを訴えている時の写真

腰椎分離症とは?

腰椎と呼ばれる腰の背骨の関節(椎間関節突起)に起こる疲労骨折を言います。

腰椎分離症の特徴

腰の痛みの原因である腰椎分離症の特徴について説明をしている写真
  • 成長期のスポーツ活動を行う子どもに多く(平均14.6歳)、女子よりも男子に多くみられる。
  • スポーツ競技では男子では「野球」「サッカー」「バスケ」、女子では「バレーボール」「バスケットボール」「ハンドボール」の順番に多く、ジャンプ(腰を反る動作)や回旋動作(腰を捻る動作)の多い競技に起こりやすい。
  • 小児(子ども)の20%、スポーツ選手の30%が腰椎分離症と言われており、医療機関で受診した半数近くが腰椎分離症(疲労骨折)と言われている。
  • 腰椎分離症を発症すると、3ヶ月〜6ヶ月は完全安静となり、スポーツや運動は完全中止となる。

主な症状

  • 安静時の痛みはなく、主に腰を反らす動作や腰を捻る動作の際に痛みが見られる。
  • 腰の痛みのほかに足の痛みや痺れを伴う症状が見られることがある。(腰椎分離すべり症)

なぜ腰椎分離症は起こるのか?

腰の痛みの原因である腰椎分離症が起こる原因について説明をしている写真

原因1:腰への繰り返しの負荷

腰を反らしたり、捻ったりすることで痛みが起こることを説明している写真

腰椎分離症は腰を反らす動作や捻る動作により発症しますが、2つの動作を繰り返し続けることで腰の背骨(腰椎)にある関節(椎間関節突起間)に負荷が加わり続け、負荷に耐えられなくなった時に腰椎分離症が発症します。野球やサッカー、バスケットボール、バレーボールはこの反らす動作や捻る動作が多いため他の競技と比べると発症率が高いです。


原因2:姿勢不良(骨盤前傾・腰椎過前弯)

腰椎分離症が発症する原因について姿勢不良の説明をしている写真

腰椎分離症を発症するアスリートの多くは骨盤の前傾や腰椎の過前弯と言われる特徴的な姿勢(反り腰のような姿勢)が見られます。骨盤の前傾とは骨盤が前に倒れてしまう状態のことを言いますが、骨盤が前に倒れてしまうことで腰椎(腰の背骨)が過度に前弯(反り腰のような姿勢)してしまいます。腰椎の過度な前弯により腰椎の関節(椎間関節突起間)に負担が加わりやすくなってしまい腰椎分離症が起こりやすくなってしまいます。

原因3:体幹(腹腔内圧)の機能低下・機能不全

腰椎分離症が発症する原因について体幹(腹圧)の説明をしている写真

体幹機能には「脊柱(背骨)を安定」させるという役割があります。これは脊柱(背骨)を正しい位置に保つことができるという意味ですが、体幹を安定させるためには「腹圧」を高める必要があります。この腹圧が低下(機能不全)してしまうと脊柱や骨盤が不安定な状態となってしまいます。この脊柱が不安定な状態となってしまうと【原因2】でお伝えした「骨盤の前傾・腰椎過前弯」の姿勢を作ってしまいます。体幹の機能低下が腰への負担をさらにかけてしまう原因となってしまいます。

原因4:身体(関節)の硬さ(関節可動域制限・柔軟性低下)

腰椎分離症が発症する原因について身体の硬さや柔軟性低下の説明をしている写真

腰椎分離症を発症する子どもやアスリートの多くは股関節や背中の関節が硬い傾向があります。関節には大きく2つの役割があり、「可動性」と呼ばれるたくさん動いてほしい関節と「安定性」と呼ばれるあまり動いてほしくない関節があります。腰(腰椎)は安定性の関節でたくさん動いてはいけない関節ですが、動いてほしい関節である股関節や背中が硬くなり動けなくなることで腰がたくさん動かなくてはいけなくなります。腰をたくさん動かした結果、【原因2】でお伝えした腰椎の関節(椎間関節突起間部)が過度な負担が加わってしまい腰椎分離症が起こる原因となってしまいます。「身体が硬い=怪我をしやすい」というのは関節がきちんと動いていないから余計な負担が身体に加わってしまっているということが言えます。

日常生活・スポーツ競技、身体機能への影響

腰椎分離症のけがにより安静のため松葉杖を処方されている写真

アンバランスな状態でスポーツを続けていると身体や競技活動さまざまな影響を与えてしまいます。

  • ケガの増加・再発(二次的なけがの発症、繰り返すけが)
  • 長引く痛み(慢性的な痛み)
  • 競技の中止(練習や試合の参加中止、競技継続の困難)
  • 運動機能障害(可動域制限、柔軟性低下などの競技パフォーマンス低下)
  • 成長・発達障害(姿勢不良、運動機能低下)※ 成長期の子どもの場合。

身体やスポーツへの影響を防ぐためにも、しっかりと原因を改善し、間違った身体の使い方から正しい体の使い方へ改善していく必要があります。

対策・改善方法

ケガや原因を改善するための対策方法についてお伝えします!

腰椎分離症のケガをしないためにストレッチをしている女の子の写真

動作チェック

腰を動かして痛みがないかを確かめてみましょう!

腰椎分離症は「腰を反らす」または「腰をひねる」動作で痛みが起こります。なので「腰を反らして痛みがないか」もしくは「腰をひねって痛みがないか」「腰を反らしながらひねって痛みがないか」を調べてみましょう!

腰の痛み(腰椎分離症)の原因を調べる方法を説明しているときの写真
痛みがある場合
① すぐに医療機関へ相談しましょう!

「反らす」「ひねる」動作で痛みが見られる場合は腰椎分離症の可能性があるため、様子を見たり我慢したりせずにすぐにかかりつけの医療機関(整形外科・接骨院)に受診しましょう!

② 医療機関はCT・MRI検査ができるところを!
MRI検査やCT検査を行った際の腰椎分離症の診断画像の写真

腰椎分離症の疑いがある場合はレントゲンではなくMRI検査が有効です!腰椎分離症は「初期」「進行期」「末期」と3つの段階に分けられ、発症して間もない「初期」に関してはレントゲンでは確認することが難しく見逃されてしまうケースがあります。MRIについては「初期」でもしっかりと腰椎分離症の判断をすることができるため、MRI検査ができる医療機関へ受診することをお勧めします。

※ 医療機関先がわからない場合は当院へご相談ください。MRI検査ができる医療機関や医療連携している整形外科をご紹介いたします。

痛みがない場合
まずは安静に!!

「反らす」「ひねる」動作をしても特に痛みがなければ安静を取りながら様子を見てみましょう!痛みが軽減または消失すれば一時的な問題だった可能性があります。ただし子供の場合、本来は腰に痛みは起こらないため、医療機関で相談することをお勧めいたします。

けがや痛みのお悩みは当院にお任せ!!

「医療機関で診てもらったが異常なしと言われた」「治療をしているがケガや痛みが全然改善しない」「ケガや痛みを早く改善したい」などでお困り・お悩みの際はケガや痛みの改善に特化した当院にご相談ください!ケガや痛みの早期回復、そして原因の改善と再発予防でお身体のお悩みを解決いたします!

①検査(痛みや原因の見える化)

超音波エコー検査

当院では超音波観察装置(エコー)を導入しております。エコーは身体の外側からだけでなく身体の内側にある骨・筋肉・靭帯などを観察することができ、より細かいケガの状態た痛みの原因をお調べすることができ、適切な処置・最善の治療方法のご提案でお悩みの症状を改善いたします!レントゲン検査ではわからない痛みの原因を見つけることができるのがエコーの最大の強みです。

腰椎分離症のケガ・痛みで来院された患者さんにエコー検査をしている画像
※ エコー検査で見た肘のけがの画像(OCD:離断性骨軟骨炎)
エコー検査を用いて腰の痛みの原因を調べている時のエコー画像。

運動機能検査(フィジカルチェック)

競技別、年代別で1人1人の運動能力や身体機能の検査を行い、お身体の状態を詳しくお調べいたします。主にケガが起きた原因をお調べしたり、運動やスポーツをする上で懸念されるケガを未然に防いだり、繰り返すケガに対しての再発予防などのケガをしない体つくりを目指します。

腰の痛み(腰椎分離症)の原因を調べることができる検査方法を説明している写真

②施術(ケガの早期回復、痛みの軽減・緩和)

物理療法

骨折、捻挫による靭帯損傷、打撲等の筋肉の損傷などを短期間(最短で2週間〜)で修復しケガを治すことができる治療機器、辛い痛みを瞬時に取り除くことができる治療機器など短期間で症状を改善させることができる整形外科でも取り扱ってない最新の医療設備を導入しております。最新の医療設備で1日も早いスポーツ競技復帰・日常生活復帰を目指します。

腰の痛み(腰椎分離症)のけがや痛みを改善するための物理療法について説明をしている写真

徒手療法(ストレッチ、手技治療)

関節の硬さや筋肉の柔軟性低下などの運動機能の問題による痛みなどの症状に対し、ストレッチや手技治療などの施術を行い、筋肉の柔軟性の向上、関節可動域の増大させ、痛みの軽減や症状の緩和を目指します。

腰の痛み(腰椎分離症)のケガや痛みを取るためにマッサージやストレッチをしている写真

※ 当院で行なっている施術はマッサージではありませんので、慰安を目的としたマッサージをご希望の方はお断りさせていただいております。

③リハビリ・トレーニング(ケガをしない体つくり・怪我なくスポーツを続けられる体つくり)

当院ではケガからの競技復帰を目的としたアスリートに特化したアスレチックリハビリテーション(通称:アスリハ)を導入しております。ケガ後のリハビリや競技復帰に向けたトレーニングを行うことで、ケガをする前よりも高いコンディショニング(身体機能)を獲得することができ、ケガなくそして長く競技を続けられることが可能となります。「治療をしているが治らない」「痛みがずっと続いている」などのお悩みもお任せください北九州市の整骨院・接骨院でアスリハを導入しているのは当院だけです。

腰の痛み(腰椎分離症)のケガ・痛みを治すためにリハビリトレーニングをしている女の子の写真
腰の痛み(腰椎分離症)のケガ・痛みを治すためにリハビリトレーニングをしているジュニアアスリート(女の子)の写真
腰の痛み(腰椎分離症)のケガ・痛みを治すためにリハビリトレーニングをしているジュニアアスリート(女の子)の写真

ケガこそお任せください!!

おりおスポーツ接骨院では、スポーツ中のケガや運動中の痛み、日常生活で発症する肩・腰・膝などの痛みの症状に対し、治療、運動(リハビリ・トレーニング)を行い、患者様のあらゆるお悩みの解決をサポートしております。またスポーツに特化しており、スポーツでの急なケガの応急処置から改善しないケガや痛みの治療を得意としております!スポーツのケガでお困りの際はいつでもお気軽にご相談・ご連絡ください!

トレーナー活動で中学硬式野球チームにトレーニング指導に行っている時の写真

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