目次
成長痛と骨端症について
成長痛とは?
成長痛とは、10歳以下の成長期の子どもに原因がなく一時的に関節の痛み(特に下半身)を言います。成長痛というのは医療用語として存在しておらず、解明されていない原因不明の疾患とも言われており、医療機関にて受診した際、レントゲン検査をしても痛みの原因はわからずのままであることがほとんどです。
骨端症とは?
骨端症とは、成長期の子供の骨に存在する骨端線と呼ばれる骨が成長する場所(骨端軟骨)で起こる成長期特有の骨のけが。①筋肉や腱の牽引等により繰り返しの負荷が加わることで起こったり、②圧迫や衝突の繰り返しの負荷で起こったり、③血流障害により骨端線に血液が届かなくなることで炎症などの症状が起こる成長期の子供特有の障害。成長期を終え大人になると骨端線はなくなり(閉鎖)、骨の成長を終え大人の骨へと変わります。
骨端症の正体
成長痛の多くは骨端症
医療機関でレントゲン検査の際に成長痛と診断された経験を持つ保護者の方も多くはないでしょうか?実は成長痛の多くは骨端線で起こっていることが多く骨端症であることがほとんどです。子どもの骨は大人の骨と違いまだ成熟していないため、レントゲンにはきちんと骨が映らないことから骨端症と判別することが難しく、成長痛と診断されてしまうケースも少なくありません。
成長期の子どもに起こる骨端症の一覧表 参考文献)小児整形外科テキスト
特徴
- 運動による繰り返しの負荷で起こることが多い。
- 10歳〜15歳の成長期の子どもに見られる。
- スポーツをしている子どもに多く発症しやすい。(競技によって骨端症が起こる場所が異なる)
主な症状
- 運動時痛(スポーツ活動時の痛み)
- 圧痛(触ったり、抑えたりした時の痛み)
- 腫脹(腫れ)、熱感
骨端症が起こる3つの原因
原因1:身体のサイズ変化(骨の成長)
子どもには二次成長期と呼ばれる筋肉や骨(筋・骨格系)が著しく成長し、身長が急激に伸びる時期(男の子:10歳〜14歳、女の子:8歳〜12歳)が存在します。身長が急激に伸びるこの時期は骨の成長に対し、筋肉が骨の成長に追いつくことができず、筋肉が付着する骨端線部に負荷が加わってしまうため、身長が伸びる時期は骨端症が発症しやすくなります。
原因2:競技特有の動作(使いすぎ)
骨端症はスポーツをする子どもに多く発症します。理由はoveruseと呼ばれる運動のしすぎ。より詳しく説明するとスポーツ競技によって競技特有の動きというのがあり、よく動かす動作を繰り返し行うことで一部の身体に負荷が加わり続けることで骨端線部に負荷が加わり、負荷に耐えられなくなった時に骨端症が発症します。(例えばサッカーだとボールを蹴る動作、バレーボールやバスケットボールだとジャンプをする動作など。)
原因3:基礎運動能力の低下(クラムジー)
成長期(特に小学高学〜中学)は骨が著しく成長する時期で身体が大きくサイズ変化します。小さかった体が大きくなることで思うように身体をコントロールすることが一時的にできなくなり、今までできていた当たり前の動きができなくなったり、ぎこちない動きをするようになります。この状態でスポーツを続けることで正しい身体の使い方ができなくなり、間違った身体の動きが身につき、ケガをしやすい身体になってしまいます。
スポーツ競技中心がきっかけで「使いすぎ・間違った身体の使い方」などがきっかけで運動機能がアンバランスに発達しケガをしやすい身体になってしまうこともあります。
身体への影響とスポーツ活動や競技復帰へのリスク
アンバランスな状態でスポーツを続けているとケガによる子どもたちの競技活動や成長や発達にさまざまな影響を与えてしまいます。
- ケガの増加・再発(繰り返すけが、長引く痛み)
- 競技の中止(練習や試合の参加中止、競技継続の困難)
- 運動機能障害(可動域制限、柔軟性低下、パフォーマンス低下)
- 成長・発達障害(姿勢不良、運動機能低下)
身体やスポーツへの影響を防ぐためにも、成長期の段階から間違った身体の使い方を改善していく必要があります。
対策
膝に痛みがある時の対策方法についてお伝えします!
チェック方法
安静時、熱感・腫脹(腫れ)の有無
スポーツ歴
スポーツ競技により身体に負荷が加わるため骨端症の発症リスクが上がります!
例)野球であれば肩や肘、サッカーであれば膝や踵、バレーボールやバスケットボールなどのジャンプが多い競技では膝など。
練習頻度・時間
骨端症は繰り返しの負荷が原因で起こることがほとんどです。最近練習量が増えたり、練習内容がハード出会ったり、また休みが取れているかなども骨端症の発症リスクに影響します。
まずはご自宅でもでできますのでチェックしてみてください!
改善方法
安静
安静時痛、熱感、腫脹(腫れ)がある場合:炎症を起こしている可能性があります。まずは「安静な時間を作ること」と「アイシングを実施し炎症を抑えるための処置」をしましょう!※ この場合は湿布や熱さまシートではなく、氷水または保冷剤などを使ってしっかりと冷やすようにしましょう!
ストレッチ
筋肉の硬さ(柔軟性低下)は骨端症の発症原因につながります。関節が硬い・動かないなどの症状が見られる際は筋肉の準軟性を上げるためのストレッチを行いましょう。
炎症の可能性がない場合:膝の様子を見ながら痛みが出ない範囲内で練習や運動を実施しましょう!※ 症状が悪化する場合はすぐに練習を中止しましょう!
まずは1週間ほど実施していただき、改善するようでしたらそのまま経過を見てみましょう。もし1週間経っても経過が変わらないもしくはさらに悪化するような状態が見られた場合はすぐにかかりつけの先生(整骨院や整形外科)に相談してみましょう!
※ あまり長く経過を見過ぎると、症状の悪化だけでなく回復までに時間を要することにもつながるので、できるだけ早く相談するようにしましょう!
けがや痛みのお悩みは当院にお任せ!!
当院では皆様のけがや痛みのお悩みに対し、以下の流れでお悩みを解決しております!
①検査(超音波エコー)
当院では超音波観察装置(エコー)を導入しております。エコーは身体の外側からだけでなく身体の内側にある骨・筋肉・靭帯などを観察することができ、より細かいケガの状態た痛みの原因をお調べすることができ、適切な処置・最善の治療方法のご提案でお悩みの症状を改善いたします!レントゲン検査ではわからない痛みの原因を見つけることができるのがエコーの最大の強みです。
検査(フィジカルチェック)
競技別、年代別で1人1人の運動能力や身体機能の検査を行い、お身体の状態を詳しくお調べいたします。主にケガが起きた原因をお調べしたり、運動やスポーツをする上で懸念されるケガを未然に防いだり、繰り返すケガに対しての再発予防などのケガをしない体つくりを目指します。
②施術(ケガの早期回復、痛みの軽減・緩和)
物理療法
骨折、捻挫による靭帯損傷、打撲等の筋肉の損傷などを短期間(最短で2週間〜)で修復しケガを治すことができる治療機器、辛い痛みを瞬時に取り除くことができる治療機器など短期間で症状を改善させることができる整形外科でも取り扱ってない最新の医療設備を導入しております。最新の医療設備で1日も早いスポーツ競技復帰・日常生活復帰を目指します。
徒手療法
関節の硬さや筋肉の柔軟性低下などの運動機能の問題による痛みなどの症状に対し、ストレッチや手技治療などの施術を行い、痛みの軽減や症状の緩和を行います。
※ 当院で行なっている施術はマッサージではありませんので、慰安を目的としたマッサージをご希望の方はお断りさせていただいております。
③アスリハ(ケガの予防・運動機能向上のための体つくり)
当院ではケガからの競技復帰を目的としたアスリートに特化したアスレチックリハビリテーション(通称:アスリハ)を導入しております。ケガ後のリハビリや競技復帰に向けたトレーニングを行うことで、ケガをする前よりも高いコンディショニング(身体機能)を獲得することができ、ケガなくそして長く競技を続けられることが可能となります。「治療をしているが治らない」「痛みがずっと続いている」などのお悩みもお任せください北九州市の整骨院・接骨院でアスリハを導入しているのは当院だけです。
ケガこそお任せください!!
おりおスポーツ接骨院では、スポーツ中のケガや運動中の痛み、日常生活で発症する肩・腰・膝などの痛みの症状に対し、治療、運動(リハビリ・トレーニング)を行い、患者様のあらゆるお悩みの解決をサポートしております。またスポーツに特化しており、スポーツでの急なケガの応急処置から改善しないケガや痛みの治療を得意としております!スポーツのケガでお困りの際はいつでもお気軽にご相談・ご連絡ください!
【連絡先はこちら】
下記の3つのいづれかからご連絡をお願いします!