腸脛靭帯炎とは?
腸脛靭帯炎(別名:ランナー膝)とは、太ももの外側にある靭帯を腸脛靭帯といい、膝の曲げ伸ばしを繰り返すことで骨との摩擦により靭帯に膝の外側に炎症が起こるけがを言います。
特徴
- マラソンなどの長距離ランナーやランニングなどの長距離を走り続けるスポーツをしている人に起こりやすい。
- 膝への繰り返しの負担(曲げ伸ばし)が加わり続けることで起こるスポーツ障害の一つ。
- 膝の外側に痛みが起こりやすい。
- レントゲン等では原因を認めることが難しくまた、スポーツでの膝のケガは他にも多いため、ランナー膝とわからない場合がある。
主な症状
- 運動時痛(ランニング時)
- 膝の屈伸痛(膝の曲げ伸ばし時の痛み)
- 膝外側の痛み(腫れ、熱感、発赤)
腸脛靭帯炎が起きる3つの原因
原因1:股関節周囲の筋力低下
下肢が内反膝(O脚)である場合に腸脛靭帯に負担が加わりやすく腸脛靭帯炎が起こりやすくなります。そして、内反膝が起こってしまう原因となるのが「股関節周囲の筋力低下」。特に中臀筋と言われるお尻の筋肉が低下してしまうと内反膝になってしまい、腸脛靭帯炎が起こりやすくなってしまいます。
原因2:競技特有の動作(使いすぎ)
スポーツ競技によって競技特有の動きというのがあり、よく使う動作が競技によって異なります。よく使う部位には通常よりも多くの負荷が加わることでケガのリスクが高くなってしまいます。
原因3:成長期に起こる身体の変化(クラムジー現象)
成長期(特に小学高学〜中学)は骨が著しく成長する時期で身体が大きくサイズ変化します。小さかった体が大きくなることで思うように身体をコントロールすることが一時的にできなくなり、今までできていた当たり前の動きができなくなったり、ぎこちない動きをするようになります。この状態でスポーツを続けることで正しい身体の使い方ができなくなり、間違った身体の動きが身につき、ケガをしやすい身体になってしまいます。
スポーツ競技中心がきっかけで「使いすぎ・間違った身体の使い方」などがきっかけで運動機能がアンバランスに発達しケガをしやすい身体になってしまうこともあります。
身体への影響とスポーツ活動や競技復帰へのリスク
アンバランスな状態でスポーツを続けているとケガによる子どもたちの競技活動や成長や発達にさまざまな影響を与えてしまいます。
- ケガの増加・再発(繰り返すけが、長引く痛み)
- 競技の中止(練習や試合の参加中止、競技継続の困難)
- 運動機能障害(可動域制限、柔軟性低下、パフォーマンス低下)
- 成長・発達障害(姿勢不良、運動機能低下)
身体やスポーツへの影響を防ぐためにも、成長期の段階から間違った身体の使い方を改善していく必要があります。
対策
膝に痛みがある時の対策方法についてお伝えします!
チェック方法
痛み・熱感・腫脹(腫れ)の有無
腸脛靭帯炎は膝の外側に起こります。「膝の外側を触ってみて痛みがないか?」「左右と比べて腫れていないか?」「左右と比べて熱っぽいか?」をまずは確かめてみましょう!また痛みのある箇所を指で押さえたまま膝の曲げ伸ばしをしてみてください!この時に痛みが強くみられる場合は腸脛靭帯の可能性が考えられます。
筋力チェック(中臀筋)
中臀筋の筋力をチェックしてみましょう!膝の痛みがある方を上にして横向きになり足を上げます!どなたか足を上から押さえてもらい、足が下に落ちないように耐えます!下に落ちずに耐えることができれば問題なし。もし上からの力に耐えられずに下に落ちてしまうようでしたら筋力低下の可能性があります。
ご自宅でも簡易的にできる検査ですので、膝の状態を知るためにも一度チェックしてみましょう!
改善方法
安静(熱感・腫れが見られる場合)
安静時痛、熱感、腫脹(腫れ)がある場合は膝蓋腱または大腿四頭筋腱に炎症を起こしている可能性があります。炎症を抑えるためにまずは「安静な時間を作ること」と「アイシングを実施し炎症を抑えるための処置」をしましょう!※ この場合は湿布や熱さまシートではなく、氷水または保冷剤などを使ってしっかりと冷やすようにしましょう!
トレーニング(中臀筋)
ご自宅でできる中臀筋の筋力強化におすすめのトレーニングをご紹介します。下記の画像を参考に実践されてみてください。
炎症の可能性がない場合:膝の様子を見ながら痛みが出ない範囲内で練習や運動を実施しましょう!※ 症状が悪化する場合はすぐに練習を中止しましょう!
まずは1週間ほど実施していただき、改善するようでしたらそのまま経過を見てみましょう。もし1週間経っても経過が変わらないもしくはさらに悪化するような状態が見られた場合はすぐにかかりつけの先生(整骨院や整形外科)に相談してみましょう!
※ あまり長く経過を見過ぎると、症状の悪化だけでなく回復までに時間を要することにもつながるので、できるだけ早く相談するようにしましょう!
けがや痛みのお悩みは当院にお任せ!!
当院では皆様のけがや痛みのお悩みに対し、以下の流れでお悩みを解決しております!
①検査(痛みや原因の見える化)
超音波エコー検査
当院では超音波観察装置(エコー)を導入しております。エコーは身体の外側からだけでなく身体の内側にある骨・筋肉・靭帯などを観察することができ、より細かいケガの状態た痛みの原因をお調べすることができ、適切な処置・最善の治療方法のご提案でお悩みの症状を改善いたします!レントゲン検査ではわからない痛みの原因を見つけることができるのがエコーの最大の強みです。
超音波エコー検査による膝蓋靭帯
超音波エコー機器にて可視化した腸脛靭帯。
検査(フィジカルチェック)
競技別、年代別で1人1人の運動能力や身体機能の検査を行い、お身体の状態を詳しくお調べいたします。主にケガが起きた原因をお調べしたり、運動やスポーツをする上で懸念されるケガを未然に防いだり、繰り返すケガに対しての再発予防などのケガをしない体つくりを目指します。
②施術(ケガの早期回復、痛みの軽減・緩和)
物理療法
骨折、捻挫による靭帯損傷、打撲等の筋肉の損傷などを短期間(最短で2週間〜)で修復しケガを治すことができる治療機器、辛い痛みを瞬時に取り除くことができる治療機器など短期間で症状を改善させることができる整形外科でも取り扱ってない最新の医療設備を導入しております。最新の医療設備で1日も早いスポーツ競技復帰・日常生活復帰を目指します。
徒手療法
関節の硬さや筋肉の柔軟性低下などの運動機能の問題による痛みなどの症状に対し、ストレッチや手技治療などの施術を行い、痛みの軽減や症状の緩和を行います。
※ 当院で行なっている施術はマッサージではありませんので、慰安を目的としたマッサージをご希望の方はお断りさせていただいております。
③アスリハ(ケガの予防・運動機能向上のための体つくり)
当院ではケガからの競技復帰を目的としたアスリートに特化したアスレチックリハビリテーション(通称:アスリハ)を導入しております。ケガ後のリハビリや競技復帰に向けたトレーニングを行うことで、ケガをする前よりも高いコンディショニング(身体機能)を獲得することができ、ケガなくそして長く競技を続けられることが可能となります。「治療をしているが治らない」「痛みがずっと続いている」などのお悩みもお任せください北九州市の整骨院・接骨院でアスリハを導入しているのは当院だけです。
ケガこそお任せください!!
おりおスポーツ接骨院では、スポーツ中のケガや運動中の痛み、日常生活で発症する肩・腰・膝などの痛みの症状に対し、治療、運動(リハビリ・トレーニング)を行い、患者様のあらゆるお悩みの解決をサポートしております。またスポーツに特化しており、スポーツでの急なケガの応急処置から改善しないケガや痛みの治療を得意としております!スポーツのケガでお困りの際はいつでもお気軽にご相談・ご連絡ください!
【連絡先はこちら】
下記の3つのいづれかからご連絡をお願いします!